書籍紹介 君主論(まんがで読破)

読書は宝の山への旅だと実感する
今年に入って、大阪市経済戦略局の外郭団体である『公益財団法人大阪市都市型産業振興センター』が運営している、あきんど塾に通っています。中小企業の若手経営者・後継者の為の勉強会です。
あきんど塾には、今もなお第一線で活躍されている企業経営者の方々が講師として名を連ねています。
先日、IMV株式会社 代表取締役会長 兼 CEOの小嶋様に、『経営者の心得』という題目で講義を頂きました。
講義の内容も大変興味深く、今まで実践で培ってこられたご経験からなる力強さを、その言葉からも感じとれた講義でした。
その小嶋社長様がおすすめの本として教えて下さったのが マキャベリ作 『君主論』です。
早速、翌日に Amazon で検索し購入を試すも、種類が多すぎて選ぶのに大変。
読まれた方の評価を見てみると、中世時代にイタリア人が書いた書籍との事で、どうやら内容はとてつもなく難しそうな雰囲気。
これでは、学ぶ事が目的のはずが、読破するのが目的となってしまいそうだったので、まずはエントリーとして、『まんがで読破』なるものを選んで購入してみました。
当書籍の中で、とても印象深い言葉といえば、『リーダーたる者は、人に慕われるより、恐れられることを選べ!!』と示されています。その冷酷非道的な言葉から十八世紀までは『悪徳の書』として世の中から排撃され続けていたと言われています。
リーダーのやるべきことはいったい何か!?
- 自分の組織を守る事
- リーダー本人が人から恐れられる存在になり、また人から恨まれない事
- 人の怨みを買わない方法は、人のものを奪わない事
人の名誉や財産、部下の婦女子や人の手柄を奪う事は絶対に避けなくてはならない - リーダーには常に正義と力が求められる
リーダーが正しき人だったとしても力なき者は誰も守れない
部下は自分を守ってくれない者に誰も忠誠心を誓わない - 敵に対しては火のような苛烈さを極め、仲間や自分に対しても厳格であり、味方に正しさと秩序と安らぎを与えるもの
それれが組織の守護者たる者の姿だ!!
と示されています。
戦後間もない中、一代で会社を上場させ、世界でもトップレベルのシェアを誇る企業へと育て上げたその経営哲学には、人として奥深い強さが根底にある事を教えて頂きました。
つい、人に慕われたいと思ってしまう私にとっては、まだまだリーダーとしての自覚が足りない事を学ぶ事が出来た一冊でした。
次は、『まんが』ではない君主論をしっかりと読破してみたいと思います。