書籍紹介 仕事の勝ち方

読書は宝の山への旅だと実感する
本書は、世界一のモーターメーカーとなった日本電産を創業し育て上げた
会長兼CEO(最高経営責任者)の永守重信氏が内外に言い続けた言葉とその経営方針が書かれたものです。
まず、一番最初のページを見ると
『それは、社員の士気がすべてを決める!!』と書かれている。
どんなに高い知識を持とうと、たとえ学歴が低かろうと
仕事の成果は、まずやる気で決まると説いている。
何としても利益を上げるという強い意識!!
売上高でもなく
製品の開発でもない。
利益を上げるというところに、日本電産の凄みを感じる。
人の能力の差はせいぜい5倍が限界。
しかし、意識の差は100倍まで広がりを見せるというのである。
その逆もしかり、
会社を去ってもらいたいのは、年齢が高いからでもなく、能力が低いからではなく
怠け者には辞めてもらうという。
ハードワーキングの代表格であり、ガンバリズムの代名詞と呼ばれた日本電産らしい考え方だ。
実際にお会いしたことはないが、ご自身もさることながら、かなりのハードワーカーであり
モチベーションの高さはものすごいものがあるのだろう。
国内、海外を含む多くの会社とM&Aを行い2015年には1兆円企業となり、
流石に今では、時代の流れから、残業を0にする!!といった方針をとられているようだが
15年後の2030年には10倍の10兆円にすると目標を立てている。
- 必ずやるという信念
- 出来るまでやるという執念
- 必ず良い結果をのたらすという自信
があるからこそ、どちらも達成出来ていくのだろうと感じる。
私たちの仕事に置き換えて考えてみると
賃貸経営のオーナーが側の立場では
頑張るから成功するというより、初めに物件を購入する段階で
その投資が成功か否か、7割がた決まるといっても過言ではない。
後の3割で、どのように賃貸経営を良き状態で運営し続けるかになる。
そこは、頑張り次第、意識の高さ次第で変わってくるものである。
時間がたっぷりあって、勉強熱心であれば、ご自身で管理されるのも良いと思うが
そこは、フィーを払ってでも、専門の管理会社に任せるほうが得策だと私は思う。
とは言っても、空室対策の事、リノベーションやリフォームの事、
またファイナンスや税金について等、高い知識を持った者でなければ、成功へは導けない。
現場の仕事では、入居者対応、クレーム処理など、細かな大変な仕事も多いが
オーナー様に代わって、必ず満室にする!!という強い意志を持って
仕事にあたることが、オーナー様にとって、また私たちにとってもWin-Winとなる。
そのために、自分自身の士気、またスタッフのやる気を上げることを
怠けずやっていこうと考えさせられた書籍でした。
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賃貸経営の改善サポート と 相続支援コンサルティング
山本雅仁